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2015年 06月 22日
晴れ 30℃ 60%
おだやかな貿易風が吹くいつものランギロアに戻っています。日本から2日前の土曜に到着するのと、その前の週の土曜日に着くのとでは、天と地ほどもランギロアへの印象が違ったことでしょう。 今日は、タイトルにしましたが、ル・ソルスティス・デテ 『夏至』です。北半球とは逆に、一番太陽が出ている時間が短い日になりますか。朝が起きられないのは、そのせいかにゃあ。 先週はお天気が良くなくて、赤く焼けない夕焼けの日が多かったのですが、そのかわり、こんなに静けさに満ちた夕空を見ることができました。 静謐、という言葉が自然に浮かびます。 もの心がつく年齢って、何歳くらいでしょうか。ランギロアに暮らし始めてから経た時間は、その年齢から現在までの年月の半分を越えてしまったかなあ。結婚してからは、もちろんもう大部分がランギロア暮らしです。 少し前から夫婦で話すこと。この先どうする?…… この島で一番仲が良かったフランス人女性は、手描きのすばらしいパレオ制作で生計を立てていましたが、7年くらい前にフランスに引き上げていきました。その彼女が言っていたのは、「ここでの収入が支出を下回る前に、ここを去るわ」。 彼女の言葉は、そのまま私たちにも当てはまります。サラリエ(会社員)ではなく、自営・フリーランスの立場で働いている夫と私。物価は、数年前からおそろしい勢いで上昇しています。が、観光業の伸びはそれに反比例しています。タヒチ島をはじめ、離島でも大きなホテルがいくつも廃業しました。きびしいです。 まだあともうちょっとここに住んでいたいんだけどなあ。 まだここまで景気が悪くなかったころには、「死ぬまでここにはいられないよねえ。子供や身内がここにいるわけでもないし。宗教もないから、死んだら入る場所もないし。元気なうちに日本に戻るのがいいのかねえ」 でも、それっていつ? 答えを先延ばしにしていたものでした。あのころはまだお気楽だったね、って思います。 何事にもタイミングってありますよね。そのフランス人の友人は、パレオが売れなくなってしまった時期と、お父様のご病気が気になる時期がほぼ同じタイミングでした。その少し前には、飼っていた猫ちゃんが命を落としてしまったし…… 私たちも、仕事の上で(人間関係など)辛い時期に、真剣に日本に帰ろうかと思ったことがありました。10年以上も前のことです。そのとき思いとどまったのは、ポセイドンという犬がいたからかな。ポセイドンが生きているうちは、って思いました。 そのポセイドンが死んだ。あのときは、ひとつの転機だったかもしれません。が、私が大病して闘病をしていた真っ只中だった。
by naonaorangiroa
| 2015-06-22 14:37
| 日々の暮らし
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