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2018年 08月 22日
夏は、ここでは、まぼろしのような不完全燃焼の線香花火のようです。「え、今の夏だった? えーと、えーと」なんて言いながら、ちょっと寒いなと思いながら、山のように持っているノースリーブの夏物衣料を数回着て、素足にサンダルを履いて外を歩き回ることもほとんどなく。 木々の葉のなかには気が早いのか、赤くなっちゃっているのもいます。冬を急ぐ生き物たち。数日前の朝など、ちょっと冷え込んだので、待ってましたとばかりにストーブのスイッチを押してしまいました。はは。 そんなこんな、まだ地球上に生きて足を踏ん張っています。 あるとき私は、海の家でした。それも繁忙期を終わるころの海の家。人がまばらになり、風が吹き海では波がたちはじめ、くらげが浮き、漂着物がそのまま風を受けてひからびていく。そろそろ海辺の掘っ建て小屋は、店じまいする季節です。しまい支度。夏の終わりはなんだかさびしい。 またある時、私は飛行機でした。どれくらい燃料を積んでいるのかもわからぬまま飛び立ち、乱気流に突っ込んだり、落雷を受けたりしながら、どうにか飛行を続けます。安定飛行に入ることが難しい。飛び続けることはできない。いつかは着陸しなくては、燃料が尽きて墜落してしまう。燃料計は動かず、方向もよくわからない。 そしてまたある時、私は1本の木でした。花は咲いたのか、実はつけたのか。枯れてしまってもよいのです。実が地に落ちて、そこから新しい芽が出るのならば。 ::: 写真は、夏まっただなか?に訪れた美深町。広々した牧草地には羊たちが群れて、裏の山には白樺林がえんえんと続いていました。小さく写っている建物は、ここ唯一の宿泊施設です。ここで食べた生のラム肉の旨かったこと! ホームセンターで、雰囲気に押されて買ってしまった花火セット。袋もあけないまま置いてあります。雪が降り始める前にやろう、と心に誓っています。 そして私のレヴォリュシオンが始まります。Courage et bonne chance à moi !
by naonaorangiroa
| 2018-08-22 14:08
| コジョウ暮らし
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